万座 湯房物語



湯房物語(2)

年、けましてめでとうございます。

1800メートル上空の万座温泉より、謹んで新年のご挨拶申し上げます。

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昨年末オープンしました「湯房」は万座で一番高台にございます。

こんなに自然とは素晴らしいものかと、今更ながらに感じる景色でございます。是非お泊りにいらして下さいませ。

「過去には理解をもって、将来には夢をもって、周囲には愛をもって」

今年一年頑張りたいと思います。



---湯房物語の続き---

春から始まった打ち合わせも、気が付くと万座の山々は、ほんのり色づき始めたある日の昼下がり、昨夜からの雨音が鳴り止まない不安を感じた正にその瞬間、重苦しい山田部長からの内線電話・・・「女将さん、日進館が危険です。流されるかもしれません。周辺のお客様とスタッフを避難誘導しています。」私は、こんな大雨にもかかわらず、電話をもらうまで旧日進館の危険に気が回らなかった自分に腹を立てながら、「神様、どうか大きな事になりませんように、そして人身事故が起きませんように」と祈り、雨合羽と長靴を履いて旧日進館に向かった。その時私の手には懐中電灯・・・昼間なのに、いったい私はそれをどうしようと思って手にしたのだろうか・・・恐ろしくて何か持たずにはいられなかったのだろうと思う。


d0137653_21222312.jpg私が駆けつけたときは、すでに何人ものお客様が助け出されていた。突然の濁流が流れ込んだ「苦湯」「鉄湯」「真湯」「ラジウム湯」は一瞬建物が持ち上がったとの証言もある。名古屋からの常連のお客様は、裸のまま土石流が流れ込み、もうだめかと思ったその瞬間、いち早く駆けつけてくれていた駐車場係りの板垣さんが勇敢にもお風呂で動けなくなっているそのご婦人を抱きかかえ、助け出してくれた。もう少し遅ければ、二人とも流されていたかもしれない。言いようのない神の守りを感じた。

そしてその時に、お客様も会社も救って下さった板垣さんは、30年間勤めあげた今年の夏、天国に凱旋された。

                                              旧日進館
「有り難う、本当に有り難う・・」もう直ぐ「湯房」が竣工します。天国で見守っていてください。



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by manza_mama | 2008-01-02 22:00 | 湯房物語(1)~(5)
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万座温泉・日進舘女将が、湯房建設のエピソードをつづります。
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