お雛様
立春を過ぎ、日差しが眩しい今日この頃です。
昨年は「からまつ」に飾られた雛人形は、今年はロビーのピアノの上に静かに佇んでいます。
28年前、長女が誕生したお祝いに実家の両親が買い求めてくれた思い出の人形です。
毎年、こうして「日進館」のどこかに飾られた雛人形は万座で春を迎える女将の姿も見ていてくれたはずです。
実家の両親が、どんな思いで私を万座に嫁がせ、孫娘の成長を願い、安全と平安と幸せを願ってくれていたでしょう。。。
今年で30回目の春を迎えます。
皆様、豊かな春をお迎え下さいませ。
---湯房物語の続き---
先月から、職人さん達の数が増え、12月にはいる頃から100人以上の職人さん達が、様々な作業に当たっていた。さながら工事現場は戦いの場所であるにもかかわらず、素人の私がダメだしをする事も良くあった。例えば見切りや腰壁の色が気に入らないとか、トイレットホルダーの選び方が悪いとか、今年との位置を変えて欲しいとか。。。その都度プロの職人さんに伝えるのは勇気のあることだったが、言うのは一瞬、言わなければ30年嫌な思いをしなくてはならない。とにかくこの頃になると、高台から見守っている先祖の皆さんがわたしの背中を押しているとしか思えないほどの力が出ていたと思う。25日には湯のみ茶碗やポット、灰皿、栓抜きなどの小さな備品からベッドや大型家具まで備え付けなければならない。夜遅くまで、若女将と一緒に既に到着している備品の梱包を解き、検品しては値札を外し、一斉に運べるように段取りを進めた。
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